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山陰本線223系5500番台   山陰本線115系     山陰本線キハ40系   きのさき287系    きのさき381系   はまかぜキハ189系

E:山陰本線の駅ガイド

<山陰本線とは>
 山陰本線とは京都府の京都駅から山口県の幡生駅までを結ぶ路線ですが、ここではそのうちの京都府の園部駅から鳥取県の鳥取駅までを扱うことにします。京都駅から園部駅 は主要駅のみ転載していますが詳しくは「嵯峨野線のページ」でご覧ください。山陰本線は2015年現在日本一長い路線として有名です。以前は東北本線の方が長かったですが盛 岡から青森間が第三セクターへ移籍したことにより日本一の座を失いました。園部から城崎温泉までは内陸を走りますが、城崎温泉から鳥取は日本海に沿って走ります。園部〜 鳥取間の山陰本線の複線区間は綾部〜福知山のみです。電化区間は園部〜城崎温泉で城崎温泉〜鳥取は非電化区間です。山陰本線を走る種別は普通、快速、特急の3種類があり ます。普通は山陰本線の各駅に停車します。以前は京都方面から鳥取までの長距離普通電車が存在していましたが現在はそれぞれ分離されています。園部〜福知山、福知山〜豊 岡・城崎温泉、豊岡〜浜坂、浜坂〜鳥取と4つに分離されています。なお基本であり一部の列車は直通するのもあります。日中の本数は園部〜福知山は毎時1本、福知山〜豊岡 ・城崎温泉は1〜2時間に1本、浜坂〜鳥取は1時間に1本となっています。豊岡〜浜坂はそのうちの豊岡〜香住までは1時間に1本ありますが、香住〜浜坂はこの区間で最も 本数が少なく約2時間に1本程度となっています。全体を通してラッシュ時は全体的に本数が増えますね。また園部始発の普通列車は福知山駅までしかいかす、福知山始発の普 通列車は城崎温泉駅までしか行きません。数本ですが豊岡始発の鳥取行きも存在します。また朝ラッシュ時を中心に上りの福知山始発の嵯峨野線直通 京都行きや短い区間の胡 麻始発の園部行きも存在します。さらに詳しくは時刻表をご覧ください。快速は基本的に普通列車と同じですが一部の駅を通過する列車です。園部方面から見て快速の通過駅は 安栖里、立木、山家、玄武洞、鎧、久谷、居組です。この7駅は快速は通過するのでご利用の際は駅の案内にご注意ください。特に居組駅は半分の列車が通過してしまいますね。 園部〜福知山〜鳥取の全区間で快速は設定されています。特急は沿線に多くの観光スポット、温泉があるため大阪・京都方面からの特急列車が多くあります。京都始発の列車は 京都から城崎温泉までを結ぶ「きのさき」、京都から福知山を経由して北近畿ダンゴ鉄道線の宮津・天橋立方面を結ぶ「はしだて」、京都から綾部で折り返して舞鶴線の東舞鶴 駅までを結ぶ「まいづる」があります。新大阪始発の福知山線経由の列車は「こうのとり」のみで城崎温泉までを結びます。その他に大阪駅から姫路からの播但線を経由して 和田山から当路線に入る特急「はまかぜ」もあります。「はまかぜ」は城崎温泉から先の浜坂・鳥取駅まで走ります。このように園部〜福知山〜鳥取は全区間「特急」が設置さ れています。なお当ページでは複雑性を防ぐためそして便宜上「きのさき」をメインにして紹介していきます。特急「きのさき」の停車駅は京都、二条、亀岡、園部、綾部、福 知山、和田山、八鹿、江原、豊岡、城崎温泉です。「きのさき」と重複する特急「こうのとり」の福知山〜城崎温泉間も停車駅はほぼ同じです。参考に特急「はまかぜ」の和田 山からの停車駅は和田山、八鹿、江原、豊岡、城崎温泉、竹野、香住、浜坂、岩美、鳥取です。以上で、山陰本線の3種別の説明を終わりたいと思います。園部〜綾部間は複線 要望が多く実現すると京都から福知山までが複線となります。しかし道のりは長いと思われます。香住〜浜坂は前述したようにこの山陰本線の区間では一番本数が少なく途中に はあの有名な「餘部鉄橋」もあります。
 園部〜綾部間は国道27号線と由良川に並行して山地の合間を走っていきます。山陰本線全区間でもこの区間の標高は高めで勾配も激しいところがあります。山地に沿って走る のでローカル度も強いと思われます。胡麻駅が一番山陰本線で標高が高い駅となっています。また快速通過駅の立木駅付近はローカル度が特に強く駅前には集落も少ししかあり ません。園部よりの日吉と胡麻は利用客も多く少なからず京都方面の通勤圏となっているそうです。綾部〜福知山間は水田地帯で複線区間となっています。集落も多く舞鶴線か らの直通列車も走るので本数が多いです。福知山駅周辺は高架駅で住宅も多くあり駅前にはビル・会社もあります。店も多めにあります。また尼崎駅からの福知山線の終着駅 でもあります。福知山〜城崎温泉間は同じく山地地帯を走る感じです。ローカル度は園部〜綾部よりも強く特に下夜久野駅と上夜久野駅周辺は非常にローカルで集落も少なめで すね。和田山から先は集落も少し増えて標高も下がっていきます。途中の八鹿駅と江原駅は駅前に住宅も多く特急列車もすべて停車します。豊岡駅周辺は駅前に商店が多くあり 住宅も多くホテルも多くあります。付近の主要駅であり城崎温泉駅よりも利用客は多いです。また豊岡駅は北近畿ダンゴ鉄道の乗換駅でもあります。豊岡からは円山川に沿って 走ります。隣駅の玄武洞は観光客の利用が多く駅前には「玄武洞」という小さな洞窟があります。そしてその隣駅が城崎温泉駅となります。城崎温泉はなんといっても温泉で有 名で観光客で非常に土休日は混みあっています。そのため大阪・京都から当駅までを結ぶ特急も多くあります。関東で例えれば「箱根」と似ていますね。温泉地帯で旅館・ホテル も多く駅前にはそれにちなんだ商店街が広がっています。城崎温泉〜浜坂間は城崎温泉を出るとしばらくして海岸にそって走るようになります。標高もかなり低くなり海が車窓 からは広がります。竹野駅から海が見え、入り組んだリアス式海岸が多く、その中をトンネルを出たり入ったりしながら進んでいきます。またここから方向も完全に西方向とな ります。香住駅は集落も多く但馬の主要駅で、有名な松葉ガニもとれます。この付近から国道178号線と並行して走っていきます。香住を出ると線路は高いところを走り集落が 低いところにあります。そのため標高差が激しい区間となります。また海岸も多くあります。香住駅の隣駅の鎧駅は駅ホームから広大な日本海を眺めることが出来てホームの下 には集落も見えます。平成13年の青春18きっぷのポスターにもなった駅です。この駅は園部〜鳥取間では絶対に訪れたい駅の一つだと私なりに思うので是非降りてみることをお 勧めします。そして鎧から隣駅の餘部駅の間に有名な「餘部鉄橋」があります。鉄橋の下に集落が広がっており、車窓からは海を眺めることもできます。赤い鉄橋で有名でした が現在はコンクリート製に置き換わってしまいました。そして山地の中を海岸を見ながら進んで浜坂駅に到着します。浜坂駅は集落も多くラッシュ時は混みあうこともあります。 浜坂〜鳥取間は本数も1時間に1本と多いです。浜坂から2駅進んだ居組駅は山陰本線の秘境駅で半分の列車が通過してしまいます。駅前には集落は殆どなく完全に山の中にあ る駅です。集落に出るには歩道をしばらく歩かなくてはいけません。そして東浜駅からは鳥取県となり支社も福知山支社から米子支社鳥取部に変わります。岩美駅からは集落も 多くあり終点の鳥取駅に到着します。ちなみに福部〜鳥取は約10k離れています。また岩美から先は内陸を走っていきます。
 山陰本線を走る車両は園部〜福知山間は223系5500番台の2両がメインです。福知山〜城崎温泉間は223系5500番台も走りますが113系や115系も走ります。城崎温泉〜鳥取間は 非電化区間となるためキハ40系が使用されています。特急列車は「きのさき」「はしだて」「まいづる」「こうのとり」は287系が中心です。時々国鉄車の381系が使用されるこ ともあります。特急「はまかぜ」はキハ189系が使用されています。

駅名普通快速
特急
乗り換え路線
E:嵯峨野線(主要駅のみ記載)
京都
A:JR京都線 A:琵琶湖線 B:湖西線 D:奈良線
■東海道新幹線 B:近鉄線 K:京都市営地下鉄烏丸線
二条
T:京都市営地下鉄東西線
亀岡
E:山陰本線
園部
船岡
日吉
鍼灸大学前
胡麻
下山
和知
安栖里
立木
山家
綾部
L:舞鶴線
高津
石原
福知山
G:福知山線 F:北近畿ダンゴ鉄道
上川口
下夜久野
上夜久野
梁瀬
和田山
J:播但線
養父
八鹿
江原
国府
豊岡
T:北近畿ダンゴ鉄道
玄武洞
城崎温泉
竹野
佐津
柴山
香住
餘部
久谷
浜坂
諸寄
居組
東浜
岩美
大岩
福部
鳥取
A:山陰本線(米子方面) B:因美線

※表の特急は「きのさき」の停車駅を参照しています。尚、「はしだて」「まいづる」や「こうのとり」も停車駅はほぼ同じです。
※特急「はまかぜ」の山陰本線内の停車駅は和田山、八鹿、江原、豊岡、城崎温泉、竹野、香住、浜坂、岩美、鳥取です。
※立木駅には一部の快速が停車します。ご利用の際は停車駅にご注意ください。
※京都〜園部間は主要駅のみ案内しています。各駅をご覧になりたい場合は「嵯峨野線のページ」を見てください。

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